DF室屋成が所属するドイツ2部ハノーファー96とキットサプライヤーのMacronは5日、1953-54シーズンの優勝70周年を祝した特別ユニフォームを発表した。

このクラブには室屋のほかに松田隼風がU-23チームに所属。昨年6月に水戸ホーリーホックから期限付きで獲得している。

Hannover 96 2023-24 Macron 70th Anniversary

ハノーファー96 2023-24 Macron 優勝70周年記念 ユニフォーム

タイトル獲得から70周年記念の特別ユニフォームは、グリーンを基調としたレトロスタイルのデザイン。メインカラーのレッドではなくサードユニフォームなどに使われることの多いグリーンを基調色としたのには、大きな理由が存在する。

ハノーファーは1953-54シーズン、ブンデスリーガ発足以前のドイツで行われていた各地域王者によるナンバー1決定戦「ドイツ・サッカー選手権」の決勝戦で、当時強豪だったカイザースラウテルンを5-1で下して初のメジャータイトルを獲得した。

決勝戦はカイザースラウテルンのホーム扱いだったため、同じレッドのユニフォームを着るハノーファーは「グリーンのシャツ、ホワイトのパンツ、ブラックのソックス」というユニフォームを着用したという。

この記念モデルは優勝当時のユニフォームをイメージして製作されているため、色もグリーンが使われている。

シャツの前面にはスポンサーロゴマークに代わり、優勝当時のメンバーの名前をエンボスでプリント。ユニフォームの各スポンサー企業は優勝70周年に敬意を表し、今回はロゴマークを掲出していない。

シャツ前面の左裾には優勝70周年を祝したタグを装着。

優勝した1954年当時はまだクラブエンブレムが存在していなかったという。そのため今回は優勝時のユニフォームと同じ“黒・白・緑”の旗のロゴマークを付ける。この旗ロゴもハノーファーでは古くから使われているものだ。

ちなみにハノーファーの正式なクラブカラーはこの3色。創設当時、同じ地域の他クラブとキットカラーに関して取り決めを行い、ハノーファーはレッドに決まったという。以来、クラブカラーではない色をそのまま使い続けている。

名作ぞろい!最高に欲しい「100周年記念ユニフォーム」8選

今回のビジュアルには2人の現役選手とともに、1954年の優勝メンバーで唯一存命している元MFロルフ・ゲールケ氏も参加。91歳のレジェンドが70年前の優勝を2024年に現役の選手とともに祝う。この光景もまたフットボールの持つ美しさである。

そしてこのグリーンのレトロなユニフォームは、3月16日にホームで行われるブンデスリーガ2部 第26節で選手が着用する。対戦相手は70年前と同じように、レッドのユニフォームを着るカイザースラウテルンだ。

優勝70周年記念ユニフォームはクラブ公式オンラインストアとMacronオンラインストアにて、5,000着の数量限定で販売中となっている。

現在では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。懐かしいユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。

【Qoly × LFB Vintageはこちらです】

【厳選Qoly】ヨーロッパでは驚き?「まだJリーグで現役を続ける信じられない5名」

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら