早くも番外編 ~中米講座~

UNCAF、Union Centroamericana de Futbol(中米サッカー連盟)にはベリーズ、コスタリカ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ、エルサルバドルという中央アメリカ、いわゆる中米の7カ国が参加しています。

この地域の最も重要な大会はゴールドカップの予選を兼ねて2年に一度行われるUNCAFネーションズカップです。現在は2つのグループに分かれて上位2チームが準決勝に進出し、3位同士がゴールドカップへの最後の出場権を懸けて5位決定戦を行う方式です。開催国が入るAグループはベリーズ、ニカラグアが組み込まれることで比較的楽な組み合わせとなりますが、3カ国で予選落ちがないBグループには実力伯仲の国同士がひしめき合います。ユース代表の予選も同様にこの地域で絞り込み、アメリカやメキシコ、カリブ海予選を勝ち上がってきた国々で最終予選を戦います。

<2009年UNCAFネーションズカップ>
Group A
Team 勝ち点 試合 得点 失点 得失点差
ホンジュラス 9 3 3 0 0 8 2 +6 決勝T進出
エルサルバドル 4 3 1 1 1 5 4 +1 決勝T進出
ニカラグア 2 3 0 2 1 3 6 -3 5位決定戦へ
ベリーズ 1 3 0 1 2 3 7 -4 敗退

Group B
Team 勝ち点 試合 得点 失点 得失点差
コスタリカ 6 2 2 0 0 6 1 +5 決勝T進出
パナマ 3 2 1 0 1 1 3 -2 決勝T進出
グアテマラ 0 2 0 0 2 1 4 -3 5位決定戦へ


代表の勢力図は

UNCAFネーションズカップでは3連覇を含む最多6度の優勝を誇るコスタリカが中米の雄として君臨します。世界では思うような結果を残せませんが、この地域では抜群の安定感と圧倒的な強さを誇り、2009年のU-20ワールドカップも準々決勝進出と結果を残しています。そこに続くのがホンジュラスで、能力的にはコスタリカと双璧かそれ以上と言われ、中米らしいテクニックに加えてスアソのスピード、パラシオスのパワーに代表される怪物級のタレントを輩出しています。その一方でまとまりに欠け、強豪相手に勝ったかと思えば格下にコロッと負ける不安定さがあり、コスタリカとは対照的にU-20ワールドカップでもハンガリーに3-0と快勝しながらUAE、南アフリカに連敗。グループリーグで敗退してしまいました。そして2009年のUNCAFネーションズカップでコスタリカの3連覇を阻み、初優勝を果たしたパナマ、グアテマラ、エルサルバドルまでがほぼ横一線で、少し離れてニカラグア、ベリーズと続きます。

クラブ単位ではUNCAFクラブ選手権がCONCACAFチャンピオンズカップへ進む予選として行われていましたが、2008-2009よりCONCACAFチャンピオンズリーグがスタートしたことに伴い、2007年いっぱいで廃止されました。UNCAFからは、コスタリカ、グアテマラ、ホンジュラス、パナマ、エルサルバドルの前期・後期リーグで優勝した各2チームに出場権が与えられ、ベリーズ、ニカラグアには年間王者の1チームに出場権が与えられます。ただ、2009-2010はスタジアムの不備によりこの両国からは不参加となり、ホンジュラスとコスタリカに追加枠が1つずつ割り当てられました。

このように中米はまだまだ未発達の部分も多く、日本では考えられない事態が発生することもありますが、サッカーの国際化が進むにあたり、少しずつ海外でプレーする選手が増加するなどレベルの差は縮まって来ています。今後の動向に注目していきましょう。