近年のサッカー界で頂点に君臨してきたリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウド。
メッシは2022年に悲願だったワールドカップ優勝を果たし、アルゼンチンの英雄としての地位を確固たるものにした。
そうしたなか、元アルゼンチン代表GKウーゴ・ガッティ氏の発言が話題になっている。
1966年のワールドカップにも出場した80歳の同氏は、”エル・ロコ(狂人)”と呼ばれた個性的なキャラの持ち主。『La Nación』で、こんな話をしていた。
「(メッシとディエゴ・マラドーナは)同じではない。ディエゴには魅力、憧れがある。メッシは発信しない。私はクリスティアーノ・ロナウドやディエゴのような挑戦するナンバーワンが好きだ。そうでないなら、ナンバーワンではない。
彼(ロナウド)はとても思い遣りがある男だ。大好きだよ。メッシか彼かの論争で、私は彼(ロナウド)寄りだと言った。相手がアルゼンチン人女性なら、『この男は狂っている』と言われるだろう。
(なぜメッシを愛さないのか?)
マラドーナは(試合で相手から)死ぬほど蹴られた。メッシは殴られなかった。ディエゴは倒されても、また立ち上がる。メッシは触られたら、そこから動かない。
(メッシは37歳になっても輝いている。15年間もトップに君臨し続けた選手はいない。それを考慮しないのか?)
だが、クリスティアーノのほうが彼よりも上だろ?クリスティアーノはフィジカル的には20歳に見える。
(ロナウドはサウジアラビアでプレーしているが?)
そうだが、あそこでプレーするのは大変だ。クリスティアーノは限定的だが、驚異的だ。限定的ながらメッシより優れている。彼はメッシのような状況になかったが、世界最高のチームでプレーしてきた。メッシはどこでプレーしてきた?バルセロナとアルゼンチン代表だ。ほかのチームやほかの大陸でプレーすることを求めなかった。
(ロナウドとマラドーナが1位なら、メッシは何位?)
かなり離れている。違うことを言いたいがね。メッシのことが嫌いなわけではない。だが、彼は楽なサッカーをプレーしてきた。バルセロナでは、何でも笛を吹いてもらえたし、誰も彼を蹴らなかった。偉大なチームが彼のためにプレーした。とはいえ、それを否定するつもりはないがね」
キャラクター的にもメッシよりもロナウドやマラドーナのほうが好みだとか。
また、2人のほうがよりチャレンジングな環境でプレーしてきたことも評価しているようだ。