創設年 | 1972年 |
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ホームタウン | 静岡県磐田市 |
ホームスタジアム | ヤマハスタジアム |
収容人数 | 16,820 |
監督 | 柳下 正明 |
2009年度順位 | 11位 |
URL | http://www.jubilo-iwata.co.jp/ |
ここ数年間で推し進めてきた世代交代を加速させるかの如く、人員整理を行ったが、単に若返りしただけではなく、特にイ・ガンジン、パク・チュホの韓国代表コンビは、リーグ最多失点を喫した守備を立て直すほどの資質を備えたプレイヤーだ。鹿島で新井場と左サイドバックの座を争ったパク・チュホの実力は証明済みだが、柳下監督が「どちらかと言えば、ヒデト(鈴木秀人)よりは、マコ(田中誠)タイプ」と分析するイ・ガンジンは、ホン・ミョンボ2世の呼び声もある大器。ヴェルディで2シーズンプレイした経験から日本語を苦にすることもなく、連携面にも不安なし。 新たに若き異国の血を手にした今年は“歓喜”のための助走期間となりそうだ。
監督の柳下もジュビロ黄金期の絶対的ベースとなっていた、圧倒的なポゼッションサッカーの復活を目指すことを明言しており、「60%以上のボール保持率」という具体的な数値目標も示している。それを実行する上で必要不可欠なタレントにはまだまだ不足感が漂うが、何よりも守備組織のソリッド化が先決。その先導役として、韓国代表の二人に白羽を立てたが、彼らが後方をしっかりと支えてくれさえすれば、正確なパスワークを備える那須をボランチで起用することが可能となる。中盤から前のユニットにはある程度の計算が立つこともあり、今季の注目ポイントは、ずばり後方の安定化と那須のボランチでのパフォーマンスとなるだろう。
イ・グノ、前田というJ1最高レベルのユニットを据えた最前線を支える、西、ジウシーニョ、山本(康)、那須らで支える中盤は、上田、成岡、松岡ら若き血が控える選手層の厚さを印象付ける布陣となりつつあり、構成力、得点力には不安はない。目標であるトップ5を達成するためには、前述と重複するが、とにもかくにも、守備組織の再建が必要となる。これだけのタレントを抱えながらも、11位という結果に終わってしまった最大の要因は、不安定なパフォーマンスに終始した後ろの脆さであったことは明白だ。 昨年に負った骨折で開幕戦の出場が微妙な守護神川口の不在は痛いが、守備力の向上が快 に進めば、上位進出は現実味を帯びてくるだろう。