ジュゼッペ・メアッツァで行われるクォーターファイナルは、両チームにとって異なる意味合いを持つ。日本代表、本田圭佑とCSKAモスクワにとっては夢の続き。ジョゼ・モウリーニョ率いるイタリア王者インテルとっては、悲願のビックイヤー獲得へ向けて躓くことの許されない試合。互いの目標を賭けた試合はまもなくキックオフとなる。

【予想 フォーメーション】

国内リーグで不調の続くインテル。先週末にはローマに敗れ、勝ち点1差まで詰め寄られてしまった。スクデット争いかビックイヤー獲得か。モウリーニョの脳裏に描かれている天秤は計り知れないが、少なくとも1つのタイトルを獲得せねばインテル・ティフォージは納得しない。また、昨日の試合でバイエルンが勝利した事で、UEFAランキングにおいてドイツがイタリアに肉薄。チャンピオンズリーグ出場権4枠を堅持するために、イタリア全土の注目がインテルへと注がれている。

今年のインテルは昨年よりも安定感がありどこからでも点の奪える陣容となった。前線は総合力を重視した構成であり、イブラヒモヴィッチへ依存していた昨季よりも計算できるシステムである。ホームであるファーストレグは4-2-1-3の攻撃的なシステムで挑むことが予想され、エトー、ミリート、スナイデル、パンデフという今季加入したばかりのプレイヤー達がCSKAゴールへ次々と襲いかかるのは間違いない。

守備陣ではルシオが累積警告で出場できない。しかし、キヴが頭蓋骨の骨折という重傷から復帰。左利きが並ぶセンターバック構成は不安もあるが、キヴもサムエルの百戦錬磨。最終ラインからのビルドアップ力も大幅に上がり、ジュゼッペ・メアッツァの歓声の中、インテルが試合を支配するだろう。

対するCSKAモスクワは、今や欧州フットボールシーンの注目の的となった本田圭佑の出来が鍵を握る。ミラノ到着後に左足首の負傷で出場が不安視されるが、マルク・ゴンサレスの離脱もあり4-2-3-1の中央かサイドで起用されるものと思われる。インテルはCLでロシアのチームを苦手としてきた経緯もあるだけに、負けない事よりもホームでの2ndレグへ向けてアウェーゴールを奪って帰ってくることを最優先にすべきではなかろうか。

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