アル・ガラファ(カタール)
予選グループ成績:グループA 4勝1分1敗 1位
国内リーグ成績:16勝5分1敗 優勝 (2009-2010)
Club DATA
本拠地 ドーハ
設立年度 1979年
チームカラー 黄色、青
監督 カイオ・ジュニオール(ブラジル)
FORMATION
GL REVIEW

昨年途中までヴィッセル神戸を率いていたカイオ・ジュニオールが監督を務めている。なんと言ってもこのチームの強みは外国人枠の3人。リヨンで一時代を築いたジュニーニョ・ペルナンブカーノは、やや力が落ちたとはいえ未だにフリーキックは世界屈指で、ドリブルでの攻撃参加や鋭いスルーパスで攻撃を組み立てる。アラウージョも言わずと知れた2005年JリーグMVPかつ得点王であり、こちらも衰えが目立つとはいえ得点感覚は非常に高く、国内リーグでは15得点をあげている。それ以上にエースといえるのが2トップの相棒であるイラク代表ユニス・マフムードで、2009-2010シーズンは21ゴールでトップ(ちなみに同率得点王に輝いたのが元FC東京のカボレ)。ポストにドリブル突破にシュートにと、何でもハイレベルにこなせる強烈なストライカーだ。

一方弱点と言えるのが、攻撃と個人技に偏りすぎている戦術面だ。一部の選手のスキルは世界有数であるが、サポートの動きが乏しく、また誰かの足元に納めてドリブルに頼りすぎる傾向がある。もし献身性を持った貴重な選手であるサバフ、エル・アサスが欠ければチームの力は一気に落ちるだろう。さらに守備陣の弱さも気になるところで、アル・ガニム、ビラル・モハメドは身体能力は非常に高いものの安定感がなく、マルコーネ・アマラウはやや年齢的な衰えが感じられる。センターバックは誰を置いても雑さが目立ち、アジアトップレベルとは言い難い。

対戦することになるチームは、いかにして攻撃陣の個人技を抑えるかが鍵になるだろう。

KEY PLAYER
ジュニーニョ(ブラジル)
ボランチを務める元ブラジル代表選手。かつては世界最高と呼ばれた、強烈で正確な無回転フリーキックが武器だ。全盛期に比べればやや精度が低下している感があるが、それでもACLではダントツの選手だろう。連携のないチームの中で、動かない味方に苛立ちを見せる場面も多いが、彼がいなければチームは回らない。
アラウージョ(ブラジル)
2005年JリーグMVPかつ得点王。小柄だが鋭いドリブル突破と得点感覚を武器に戦うゴールハンターだ。衰えは否めないものの、グループリーグでも彼のドリブルキープがチームの欠かせないポイントとなっていた。国内リーグが既に終了した中で、このベテランがどれだけコンディションをトップに持って行けるかは大きな鍵になりそう。
ユニス・マフムード(イラク)
2007年アジアカップ最優秀選手であり、コンフェデレーションズカップでもプレーしたイラク代表のエースストライカー。大柄だがドリブル突破も得意で、シュートの技術も高い。もちろん空中戦にも強く、得点力も非常に優秀だ。

【厳選Qoly】6度の選手権優勝!高校サッカー屈指の名門、帝京高校が輩出した「最強の5人」