アメリカは勝てばグループリーグ突破、アルジェリアも自力ではないもののチャンスの残っていた一戦。激しい打ち合いとなった試合は、後半ロスタイムにドノヴァンが決める劇的な結末となった。下記は、アルジェリア戦でのアメリカ代表の出場選手を個別に採点したものである。
■No.1 ハワード 【GK】 5.5
難しい場面は前半の外へ弾き出したミドルシュートくらい。だが集中は保った。
■No.3 ボカネグラ 【CB】 6.0
目立たなかったが安定したカバーリングで最終ラインを支えた。
■No.4 ブラッドリー 【DH】 7.5
低い位置では攻撃の起点となり、チャンスになれば果敢に前線まで飛び出す【ダイナモ】として圧倒的な存在感を見せた。
■No.6 チェルンドロ 【RB】 7.0
序盤は抑え気味だったが、イングランドリードの情報以降だろうか、非常に積極的な攻撃を見せて好機を演出。
■No.8 デンプシー 【LH】 6.0
試合を通して積極的にシュート放ったが、前半のゴールが際どい判定でオフサイドを取られるなどとことんゴールに嫌われた。最後の最後もGKにシュートを阻まれたが、ドノヴァンが詰めてくれた事で“戦犯”とならずに済んだ。
■No.9 エルクレス・ゴメス 【FW】 4.5
3バックのサイドのスペースを巧みに突いたがボールは来ず、前半でベンチへ退いた。彼が序盤の決定機を決めていれば、チームはこれほど苦しまずに済んだのかもしれない。
■No.10 ドノヴァン 【RH】 8.0
この試合はやや動きが重く、消えてる時間帯が長かったが、ロスタイムにデンプシーのシュートのこぼれを冷静に流し込んで決勝ゴール。役者の違いを見せ付け、土壇場でチームを決勝トーナメントへ導いた。
■No.12 ボーンスタイン 【LB】 5.0
おそらく攻撃力を見込まれての起用だったがほとんど攻撃に絡めず、守備面では拙いポジショニングから裏を取られるなど期待に応えられず途中交代。
■No.15 デメリット 【CB】 5.5
試合開始直後はロングボールの処理を誤って決定機を与えるなど非常に危なっかしかったが、それ以降は体を張った競り合い、闘志溢れる守備でアルジェリアの攻撃を封じた。
■No.17 アルティドア 【FW】 5.5
前半はキープが出来ず、突破は止められ、決定機でシュートをふかすなど仕事させてもらえなかった。後半は持ち味の力強く豪快なプレーを見せたが、ゴールは遠かった。
■No.19 エドゥ 【DH】 5.5
ブラッドリーとのバランスで守備的な役割を担い、中央のスペースを幅広くカバーした。1点を追うチーム事情で途中交代。
(途中出場)
■No.22 フェイルハーバー 【LH】 6.0
まず左サイドへ入り、バドル投入でボランチへ。流動的な動きとパスワークで攻撃のアクセントとなり、積極的なドリブル突破でもチャンスも作った。
■No.14 バドル 【FW】 4.5
決定機が2度ほどあったが決められず、もしチームが敗れていれば非難は免れなかっただろう。
■No.7 ビーズリー 【LB】 4.5
ボーンスタインに代わりそのまま左サイドバックへ入ったが、1点を追う状況にも関わらず無難なプレーに終始。投入の意図を疑わざるを得ない。