2010年10月8日(金) - ダブリン・アリーナ
Republic of Ireland
2
0-2
2-1
3
Russia
キーン (PK)
ロング
72'
78'

得点者
11'
29'
50'
ケルジャコフ
ザゴエフ
シロコフ


前戦、ホームでスロバキアに敗れたロシアがアイルランドのダブリン・アリーナに乗り込んだ。

アルメニア、アンドラに2連勝のアイルランドは、その2試合と同じ先発。一方のロシアはアンカーのデニソフが復帰し、アウェイで主導権を握るべく積極的なプレスを敢行。奪ってからの素早い攻めと連携によるサイド突破、そしてアルシャヴィンのドリブルという、まさにアドフォカート監督が指揮を執っていた頃のゼニトのスタイルがそこにはあった。

先制点を奪ったのはロシア。序盤のピンチをアキンフェエフの好守で切り抜けると、アルシャヴィンのフリーキックからイグナシェヴィチがシュート。GKギヴンに防がれるもオーバーヘッドで強引に中央へ入れ、ストライカーらしい反応を見せたケルジャコフが決めた。さらに29分、アルシャヴィンのスルーパスでアニュコフが縦に抜け出し、マイナスのグラウンダークロスをニアに入ったケルジャコフがスルー。すぐ後ろにいたザゴエフが落ち着いてゴールマウスへ流し込み、代表での初ゴールを挙げた。20歳の攻撃的MFは相変わらず代表のユニフォームを着ると別人のようなプレーを見せる。

後半、シロコフのミドルシュートが相手選手に当たってゴールとなり、点差は3点に広がる。ロシアの楽勝ペースで試合は進んでいたが、アンリの歴史的なハンドで南アフリカ行きを逃した“ボーイズ・イン・グリーン”がこのまま終わるはずはなかった。60分すぎからロング、ギブソン、ファヒーを立て続けに投入すると、71分に裏をとったロビー・キーンがPKをゲット。これをキーン自ら沈め反撃の狼煙を上げる。その6分後にはロングボールから最後はロングが決め、あっという間に1点差。スタジアムの雰囲気は最高潮に達した。アイルランドはその後もシンプルな攻撃で攻め立てたが、選手交代などで時間を使いながら、なんとか2失点で切り抜けたロシアがアウェイで貴重な白星を手にした。

アイルランドと同様に2連勝を飾っていたスロバキアがアルメニアに敗れたため、これでスロバキア、ロシア、アイルランドの有力3チームが勝ち点6で並んだ。12日は、スロバキアとアイルランドがジリナで激突。ロシアはマケドニアとアウェイで対戦する。


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