2010年11月17日(水) - エスタディオ・ダ・ルス
Portugal
4
1-0
3-0
0
Spain
C・マルティンス
H・ポスティガ
H・ポスティガ
H・アウメイダ
44'
49'
68'
90+3'
得点者


ルスで行われたポルトガルとスペインの豪華対決は親善試合ということもあってか超満員とはいかなったが、思わぬ大差のつく一戦となった。

試合前、レアル・マドリー所属の2人が両チームのキャプテンとしてがっちり握手。カシージャスの右胸にはワールドカップ優勝の証である黄金のロゴが輝き、ロナウドはモヒカン気味のヘアスタイルが目を引いた。

試合は、ユナイテッドで好調を維持するナニのシュートで幕開け。その後、クラブでの闘いそのままにブスケツとロナウドのタックルの応酬など徐々に熱を帯びる。スペインは得意とするはずの密集地帯でのトラップにミスが相次ぎ、攻撃をうまく展開できず、ポルトガルのカウンターを浴びる。前半唯一の決定機だった、30分のシルバのヘディングシュートも枠の外。対するポルトガルは36分、ロナウドがエリア内に進入すると切り返しでDFをかわし絶妙のループシュートを決める。エースのゴラッソで先制かと思いきや、オフサイドポジションにいたナニがさわってしまいノーゴールの判定。ナニの好調ぶりが仇となり、さすがにロナウドも不満顔。スペインはその直後にもゴール内でピケが間一髪クリアするなど、すんでのところで失点を免れていたが、前半終了間際にカウンターからカルロス・マルティンスにシュートを叩き込まれ、1点ビハインドでの折り返しとなった。

後半から両チームとも3人ずつ選手を入れ替えて臨んだが、すぐさまポルトガルに追加点が生まれる。48分、ジョアン・モウティーニョのクロスをポスティガがヒールで見事に合わせゴール。さらに67分にはロングボールの対応をセルヒオ・ラモスが誤り、ダニーの突破を許すと、最後はポスティガがこの日の2点目を冷静に決め、これで3-0。3点差を背負ったスペインは後半投入のセスク、このところ切り札として起用されているフェルナンド・ジョレンテを中心に反撃を試みるも、前がかりになったところにカウンターを食らいロスタイムにも失点。この日代表デビューを飾ったルイ・パトリシオ(後半投入)が守るゴールを最後まで割れず、結局4-0の完封負け。親善試合というエクスキューズはあるものの大差でのショッキングな敗北を喫し、新ユニフォームのお披露目を飾れなかった。一方のポルトガルはこの試合でルイ・パトリシオとパウロ・マシャドが代表デビューを果たすなど、9月に就任したパウロ・ベントカラーも徐々に発揮され、来年に再開されるEURO予選に向けて明るい兆しとなった。


(筆:Qoly編集部 I)

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