ユースレベルでは素晴らしい活躍を見せ、トップチームにも早々にデビュー。しかしそこから定着できず、2，3年後には放出されてしまう―ありがちなストーリーだが、マーク・ランドールもこうした道を歩んでしまう瀬戸際にいる。

優れたキープ力と広い視野を持ち、シンプルにパスを捌いて攻撃のリズムを作るゲームメーカー。やや低い位置で攻撃を組み立てつつ、守備でもフィルター役となる姿はマイケル・キャリックに近い。アーセナル・アカデミーの中でも早くから才能をあらわしていたランドールは2006年10月のリーグカップで17歳にしてトップデビュー。当時はイングランドU-17代表の常連でもあり、期待が集まっていた。

しかしその後は怪我もあって伸び悩み、リーグカップ要員の域を脱していない。今シーズンも4部のロザラムにレンタルされており、プレミアは遠い舞台だ。ユースチームの顔役だったMFは、このまま沈んでしまうのか。