スポルティング・ヒホン所属のMFナチョ・カセス(Nacho Cases)がこのほどクラブと新たに3年間の契約を結んだ。
1月に行われた第18節のラシン戦でトップチームデビューを果たした23歳のレフティーは、小柄な体格ながら長短のパスを駆使して、瞬く間にセンターハーフのレギュラーを奪取。その後、現在に至るまでの7試合全てにスタメン出場し、2戦目には初ゴールを決めるなどチームに貢献。それまで2勝しかできず不振に喘いでいたチームはバルセロナをあと一歩のところまで追い詰めるなど、ここ7試合で3勝3分1敗と確実に調子を上げてきている。
シーズン序盤は同じくBチーム所属ながらユース代表歴もある10代のセルヒオ・アルバレス(Sergio Alvarez)に幾度かチャンスが与えられたが、チーム状態の悪さも相まってレギュラーに定着できなかった。ドリブルの巧さやスピードではアルバレスに及ばないカセスだが、セットプレーも任されるキックの精度と結果はともかく局面でファイトできるプレースタイルを武器にして一気にその座を掴み取った。その活躍を買われトップチーム10試合出場で契約更新となるところを前倒しして今回の新契約締結となった。いまだ降格圏と勝ち点差1の16位と降格争いの最中にあるヒホンだが、悲願の残留を果たすためにカセスにはより一層の活躍が期待される。
(筆:Qoly編集部 I)