2011年4月11日(月) - スタッド・ヴェロドローム(マルセイユ)
Marseille
2
1-1
1-1
2
Toulouse
レミ
ジニャック
30'
85'
得点者
45+2'
61'
ブラーテン
セット


前線の構成に苦しんでいるマルセイユに対して、トゥールーズが互角以上の戦いを繰り広げた。最後に失点し勝ち点2を失ったものの、健闘が際立った。

30分にコングレのパスミスをシェルーに奪われ、そこからのクロスをレミに押し込まれ、先制点を許した。しかし39分にはシソッコの素晴らしいインターセプトからディドのヘディングを導き、ゴールポストに防がれたが決定的場面を創出。そして前半ロスタイム、ヴァルヴェルドが蹴り出した苦し紛れのキックをブラーテンが落とし、タバヌーとすかさずワンツーを決行。裏に飛び出し同点ゴールを決めた。

マルセイユの個人能力に苦しんではいたが、トゥールーズのシステムも機能していた。前線から精力的に狙うインターセプト、手数をかけず前線のスピードを生かすカウンター、ディドとドゥヴォーの献身的な働き、そして中に入ってくるヴァルブエナに対してのキャプーのマンマーク。若干その周囲が空く癖はあったが、攻撃が機能していたことでルチョ・ゴンサレスの上がりを抑えることが出来、バランスを保った。

後半はタバヌーに替わってピッチに入ったパウロ・マシャドも鮮烈な活躍を見せ、前任者に劣らぬドリブルの切れ味でマルセイユを苦しめた。そして61分、そのマシャドとシソッコのワンツーからファウルを奪い、フリーキックからセットのヘディングが決まる。

終盤は攻撃意識を高めたルチョ・ゴンサレスがリスクを厭わず上がってきたことで劣勢となり、交代で入ってきたばかりのジニャックに同点ゴールを奪われた。勝ち点2を失う格好にはなったが、攻守のバランスを保ち試合をコントロールしたトゥールーズのプレーには大きく評価が出来る内容だった。

昨季、ジニャックが健在だった頃はとにかく守って彼を走らせるだけのサッカーを行っており、今季の序盤もその名残を大きく残していた。しかし時が過ぎ、現在のトゥールーズはジニャックの幻影から完璧に抜け出している。新たな中心選手はフランス代表の常連になったムサ・シソッコ、そして左サイドのタバヌー。この二人の成長は著しく、彼らのプレーはチームに勢いを与えている。夏の移籍市場で彼らをチームに残せるかはトゥールーズの大きな課題になりそうだ。


(筆:Qoly編集部 K)


【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手