2011年5月14日(土) - コンプレショ・デスポルティーヴォ・ダ・コヴィーリャ(コヴィーリャ)
Covilha
3
0-0
3-0
0
Fatima
アメッサン
アメッサン
ヴァグナォン
48'
61'
69'
得点者








リーガ・オランジーナ(ポルトガル2部リーグ)28節、残留争いの直接対決。16チーム中15位につけるコヴィーリャと、最下位のファーティマが激突した。結果はホームのコヴィーリャが3-0と圧勝。敗れたファーティマは2試合を残して3部降格が決定した。

比較的丁寧にボールを繋ぐサッカーを見せたファーティマ。しかし決定的なパスを出せる選手も、飛び出しが出来る選手も、クロスに合わせるのが上手い選手もいないので、ゴールに向かう力が乏しい。結局はスピードに優れるモレイラが強引に仕掛けなければならない場面が多く、チャンスは終始少なかった。

また守備も厳しい場面が多かった。組織はそれなりにしっかりしてはいるが、コヴィーリャの黒人FW陣が仕掛けてくるスピードあるドリブルに個々人の守備力が追いつかず、ボールを奪えない。結果ズルズルと最終ラインが下げられ、アンカーと2列目の間に距離が空いてしまう。

前半はそんな状況の中でもチャンスをいくつか生み出し、41分にはカルヴァリャスのフリーキックがわずかに枠を逸れ、44分にはドリブルで強引に持ち込んだモレイラがDFに倒され、もう少しでPKを貰えるような場面も作っていた。

しかし後半始まってすぐ、ヴオのポストプレーを許してスルーパスを通され、アメッサンに先制点を決められてしまう。するとファーティマはとたんに崩壊していく。61分にはジェイソンのフィード一発でアメッサンに裏を取られて2点目を失う。さらにコーナーキックからヴァグナォンにヘディングを決められてしまった。加えて73分にはモレイラが2枚目の警告を受けて退場し、万事休すとなった。

勝利したコヴィーリャは前線に身体能力が高い選手を並べたことが功を奏した。彼らのドリブルとイヴォ・ピントのアーリークロスくらいしか武器はなかったものの、その限られた手段が機能したのが大きかった。

この勝ち点3でコヴィーリャは暫定ながら残留圏内の14位に浮上、首の皮一枚繋がった格好となった。残り2試合、勝ち点が接近しているベレネンセス、ヴァルジムとのデッドヒートが続く。


(筆:Qoly編集部 K)


【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名