今晩、1月7日のシエナ対ラツィオ、インテル対パルマから後半戦がスタートする、2011-12シーズンのセリエA(といっても17節なので折り返しはまだ)。ここまでは好調ユヴェントスと王者ミランが首位を争い、ウディネーゼ、ラツィオ、インテル、ローマ、ナポリが続くというなかなか熱い展開を見せているが、近年問題となっている観客数の減少に歯止めをかけるまでには至っていないようだ。
『Tuttosport』によると、1試合あたりの平均観客数 23,675人(16節終了時点)というのは、昨季に比べて4.9%のマイナス。セリエAは最近では2008-09シーズンをピークに2年連続で観客数が減少しており、このまま推移すれば自然とこれが3年連続に伸びることになる。しかも、念願の新スタジアムを手に入れたユヴェントスが昨季に比べて66.7%増の36,630人を記録しながらマイナスというのは、なかなかショッキングな話だ(※全体では5番目の動員。インテル、ナポリ、ミラン、ローマ、ユーヴェの順)。昨季8位のパレルモは現在9位につけているが、パストーレというスター選手の放出もあってか、21.4%減の19,495人と大きく動員を落としている。なお、今のところ最も多くの観客を集めた試合は、10月29日に行われたイタリア・ダービー、インテル対ユヴェントスの78,072人。
ユヴェントスのケースから見ると、イタリアのスタジアム老朽化問題が改善されれば観客が戻ってくることは十分考えられる。ただ、インフラ整備の名目となるEURO2016の招致に失敗した上、国家が深刻な債務危機に陥っている現状で新スタジアムの建設や改築がそう簡単に進むとは思えず、選手の質や試合のエンターテイメント性などソフト面が劇的に変わらない限り今後もしばらく停滞が続くのではないかとみられる。
新生ユヴェントスに“セリエAの未来”を見たいところだが・・・
(筆:Qoly編集部 O)