現在UAEプロリーグのアル・ワスルで監督を務めているディエゴ・マラドーナ。序盤こそ好調を見せていたものの、秋に入って調子を落とし、チーム内部からも不満の声が上がっていた。
1月14日に行われた第11節からはリーグ3連勝を飾っていたものの、2月15日の14節でアジマンに4点を叩き込まれて大敗を喫した。順位は5位に沈み、優勝の可能性はほぼ消滅している。
また移籍マーケットの終了後にはマラドーナ監督とフロントが対立。求めていた補強が満足に行われなかったことに端を発したものであった。後日クラブ側が譲歩して問題は解決したと言われているが、ここに来て再び解任論が持ち上がっている。
ガルフニュース紙のシニアレポーター、アラリック・ゴメス氏が「マラドーナの道は終わってしまうのか」というコラムを掲載しており、これを抜粋して紹介したい。
「彼はおそらくサッカーの歴史上最高のプレーヤーだ。華やかに、そして鳴り物入りでこの街にやってきた。しかし今、数ヶ月が経って、マラドーナはドバイから去ってしまうような気がしているのだ。
クラブが解任を言い渡すか。あるいは本人が辞任を言い出すか。そのどちらかが行われる可能性は、日を追うごとに深まっている。
移籍マーケットの終了後、アル・ワスルの会長マルワン・ビン・ビヤトとマラドーナの間で衝突があった。監督は憮然とした表情を隠さず、『クラブを成功に導きたかったが、十分な資金も、選手も与えられていなかった』と訴えた。
会長はお金ではなくサッカーに集中してくれと諫め、“我々はマラドーナを幸せにし続けるよ”と言った。これが問題を終わらせたと誰もが思った。
しかし15日、アル・ワスルはアジマンに大敗した。そしてマラドーナはこう叫んでいるように見えた。『私に選手をくれ!』と。
UAEのサッカーのためには、契約が終了する日までマラドーナはアル・ワスルに留めるべきだ。しかし、気まぐれなアルゼンチンのヒーローが、ここに留まることに興味があるのかどうか。全ては彼に任されている。
私は、ただ常識が優先されることを願うのみだ」
(筆:Qoly編集部 K)