「タイトルがあるべきところに戻ってきた」

4月27日、UAEプロリーグ第19節が行われ、首位のアル・アインが2位アル・ジャジーラをホームゲームで撃破。この結果、アル・アインが最多となる10回目、そしてプロリーグ創設からは初となるリーグ優勝を決めた。

試合開始からわずか8分でサウジアラビア代表FWヤセル・アル・カフタニが先制点を決め、先行に成功。21分にもガーナ代表FWアサモア・ギャンのシュートのこぼれ球を、再びヤセル・アル・カフタニがゴールに沈め、早くに2点差を付け、リードを守り切った。

チームを優勝に導いたルーマニア人監督コズミン・オラロイウは、選手を賞賛しつつファンのサポートに感謝した。

「シェイク・アブドゥラ会長は、チームの信頼感と信念に感動したと仰った。我々の仕事は、ファンを幸せにすること。そして今日、それを達成することが出来た。彼らのサポートは、我々の力の源なのだ。

そして、ヤセル(アル・カフタニ)は素晴らしい。アジアでは最高クラスのストライカーだね、彼は!」

2得点をあげて英雄となったヤセル・アル・カフタニもタイトルの獲得に喜びの声を上げた。

「タイトルが取れたことは最高だね。アル・アインは偉大なクラブで、頂点に立たなければいけない存在だ。7年間も優勝から離れていたということ自体が不思議なことなのさ。

いつもホームで応援してくれている素晴らしいファンに感謝するよ。アル・アインでプレーできることは、とてもエキサイティングな経験だし、幸運にもここでは全てを提供してくれる設備が整っている。

プレーするごとに希望を胸に抱いてきた。来季もここに居て、国内リーグだけでなく、AFCチャンピオンズリーグでプレーしたいと思う」

惜しくも決勝戦ではプレーする事が出来なかった主将のGKワリード・サレムはチームメイトに感謝の言葉を述べた。

「まあ、タイトルがあるべきところに戻ってきたと言うことかな? 素晴らしい同僚たちに感謝したい。この試合だけじゃなく、シーズンを通して努力をし続けてくれた彼らにね」

UAE代表では攻撃的なウイングとして活躍してきたが、今季右サイドバックにコンバートされたアリ・アル・ウェハイビは、昨季の苦い経験を語った。

「我々は昨シーズン、降格の危機に直面していた(10/11シーズンは12チーム中10位であった)。過ちを繰り返したくなかった。あの経験を糧にして戦ったんだ。

自分たちの能力を信じてプレーし、タイトルを獲得することが出来た。全てはハードワークの賜物なんだと思う」

(筆:Qoly編集部 K)

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