1993年のアフリカ最優秀選手で1994、1998年W杯に出場した元ナイジェリア代表FWラシディ・イェキニが4日亡くなった。ナイジェリアサッカー協会とイェキニの家族により発表されたもので、死因は明確ではないが2年ほど前から精神疾患を患っていたという。享年48歳。

イェキニは1982年にナイジェリア国内でデビュー。190cmと体躯に恵まれたFWは2年後の84年には代表へ呼ばれ、88年のソウル五輪ではチームが3連敗と見せ場なく敗退するなか、唯一のゴールを決めた。1990年から4年間プレーしたポルトガルのヴィトーリア・セトゥバウでは93/94シーズンに21ゴールを記録し、得点王輝いている。イェキニにとってこの1993、94年は絶頂期であった。1993年にアフリカ最優秀選手に選ばれ、翌年開催されたアフリカ・ネイションズカップでは5ゴールでチームを優勝に導き、得点王も獲得。そしてナイジェリアが初出場を果たしたアメリカW杯では初戦のブルガリア戦で母国の記念すべきW杯初ゴールを決めている。

以降、ギリシャのオリンピアコス、スペインのヒホンなどでプレーし、1998年には2度目となるW杯に出場。2003年に一度は引退したが、41歳となった2005年に一時的に復帰を果たすなど長い現役生活のなかでナイジェリアサッカー界に大きな足跡を残した。

(筆:Qoly編集部 H)

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