2012年5月30日(水) - パルク・デ・スポルツ(アヴィニョン)
France
0
0-1
0-0
1
Turkey


得点者
19'
テヴフィク(PK)

開催国フランスがトルコに敗れ、3位決定戦に回ることとなった。前半に受けた失点を取り返すことが出来ず、以前のレポートでも書いた攻撃力不足が露わとなった格好だ。

フランスは最初、省エネも考えてかかなり引き気味に試合に入り、プレスをかけなかった。トルコにある程度攻めさせつつカウンターを狙う形だったのだろうが、19分に先に失点してしまう。ロングボールからランドルとシディベの間にテヴフィクが飛び出してきて、それをディアロが倒してしまいPKを与えたのである。プレスをかけていれば、ロングボールを蹴られず失点はなかったかもしれない。

得点をなんとしても取り返すため、フランスは反撃に出た。主に右サイドのトレベルを中心に攻撃を組み立て、ジェルマンが動き回ってボールを引き出す。左サイドには時折ロングボールを放り込み、オプションとして使った。

しかし、トレベルはあまりアイデアのない選手で、左利きながら右足も問題なく、テクニックも非常に高く、運動量も豊富で何でもこなせるが、意外に今ひとつ決定的な仕事をしない。これは所属クラブのナントでも同様である。

ジェルマンも同じく何でもこなす選手。テクニックがあり、機動力があり、パスも出せる、空中戦もそこそこいけるという万能戦士であるが、何でも出来る故の器用貧乏感が強く、チャンスメイクだけを見れば大したことはない。これは相手のレベルが高い所属クラブのモナコではより目立つ。

要するにボールは回せてもあまり決定的な崩しに繋がらず、攻撃機会は多くてもどうもメキシコのような「怖さ」がないのだ。意表を突くドリブル突破も、連動するワンツー、時間を作るキープも乏しい。フォファナやメンディが強引に中央に突っ込むくらいしかアクセントが付いていない。特に得点の臭いを感じるエースのドゥ・プレヴィーユが55分にマケンゴに代わった後は、それがさらに顕著になった。

後半はトレベルを左に、ムルンバを右に代えて攻撃サイドを左に変え、さらに空中戦では勝てると考えてかロングボールを増やしたが、結局大きなチャンスはそれほど生み出すことはなかった。そして、訪れたいくつかの決定機を決められるほどの力もなかった。

その結果、守りに守ったトルコの最終ラインは最後まで耐えきることに成功した。

(筆:Qoly編集部 K)

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