グラフで見る放映権料

放映権料の高騰を防ぐために組織されたJCですが、それでもその金額は莫大なものです。グラフで見てみましょう。

上のグラフは、1996年のアトランタ五輪以降の放映権料の推移になります(数値は概算)。 これらの放映権料をJCが共同で一括購入し、その後日付けや時間ごとに各局で分配するようになっています。

Wikipediaによると、出資率はそれぞれNHK70%+民放連30%だそうです。 NHKで五輪中継の枠が充実しているのはおそらくこのためです。

では次に、FIFAワールドカップの放映権料も確認してみましょう。

2010年南アフリカ大会では、JCが170億円相当で主要44試合の放送権を獲得しています。 1試合換算で約4億円というわけですから、ワールドカップの大きさを感じますね・・・。

ここでも、各局の話し合いや抽選により放映権が分配されていきます。余談になりますが、テレビ朝日の社長はこの分配の抽選で、3大会連続で日本代表戦の試合を当てている非常に強運の持ち主だそうです(笑)。

ちなみに、JCはこれらの放映権を広告代理店の電通から購入しています。 電通はFIFA(国際サッカー連盟)やIOC(国際オリンピック委員会)から日本での放映権セールスを含めたマーケティング業務を委託されているため、JCとの折衝で放映権料が決まることになります。