▼ゴール・レフシステムあれこれ

ゴール・レフは、マイクロチップを埋め込んだ特殊なボールを使用し、ゴール周辺に発生する磁場の変化からボールがゴールラインを割ったか判定する技術で、ちなみにこんなボールを使います。

ゴール・レフシステムは特殊なボールを使用するだけなので、コストの面では僅かにアドバンテージがあると言えそうです。今回のCWCでは、横浜国際競技場で使用されることになっています。

▼ゴールラインテクノロジーに対する反応

ゴールラインテクノロジー導入に関する各アクターの態度をまとめます。
(※決定事項ではなく、あくまで意向や主張であることをご理解ください)

・FIFA(ブラッター):基本的に賛成派。導入については各協会や主催者に任せているものの、FIFA管轄下では2014年W杯での導入が目標と明言。2010年W杯イングランドvsドイツ戦での誤審を契機に態度を急変。

・UEFA(プラティニ):断固として反対。一貫して「審判5人制」の導入を提唱。テクノロジー自体にではなく、機械での判定を一度認めてしまうとキリがないと主張。EURO2012、ウクライナvsイングランド戦での誤審も、ゴールである以前にあのプレーはオフサイドだったと説明。

・プレミアリーグ(スクダモアー):早ければ2013年からの導入を検討。多発する誤審問題もあってか、導入に向けては前向きのコメント多し。

導入に向けての背景としては、2010-11シーズンのプレミアリーグで起こったオフサイドやペナルティエリア内でのファールのうち、カメラを用いた判定があれば覆っていたであろうものは30%もあったという報告があります。さらに機械判定が導入され始めたテニスでは、怪しい判定に対して選手が異議を唱えホークアイシステムで機械判定したところ、その30%で判定が覆ったそうです。