9月6日、ガーディアン紙はパリ・サンジェルマンに所属しているブラジル代表DFチアゴ・シウヴァのロングインタビューを掲載した。
彼はこの中でバルセロナの誘いを二回断っていることを明かしたが、条件面でのダウンを受け入れるつもりがなかったことを話した。
ガーディアン
チアゴ・シウヴァ
「僕はパリで幸せだ。昨年こちらに来たときはそうじゃなかったけどね。ミラノとはずいぶん違っていたから。
でも今は家族も僕を支えてくれるし、ピッチ内外でクラブの重要な役割を与えられている。どちらかというと、どんなときでもイタリア人よりフランス人の方が落ち着いているかな。
ある種の人々は、僕がキャプテンマークを要求したと考えているようだけど、そんなことは決してない。でもアンチェロッティ監督からの頼みだったから、断ることは出来なかった。ミランでも一緒に働いていたからね。
監督はチームを引っ張っていく役割を僕に任せた。友達を作ることよりも、ずいぶんと優先しなきゃいけない使命だったね。
(バルセロナからの誘いがあったと報じられていたが)
それはとても難しい判断だった。あのバルセロナに対して、二回も断りを入れるのはね。
子供のころからずっとバルセロナでプレーできることを夢見てきたし、賞賛してきたことを隠すことは出来ない。しかし、人生には時々、夢見た道とは反するような、とても難しい判断を迫られることがある。
人々が、僕がお金のことだけを考えているんだと話しているのは知っている。しかし、彼らは僕らが家族を扶養しなければならないということを忘れている。
なぜ僕が給料を減らしてまでバルセロナでプレーしなければいけないのか?
なぜサッカー選手は自分を犠牲にしなければいけないと思われているんだろうか?
しかも、パリ・サンジェルマンは新しい挑戦に向けて僕にチャンスを与えてくれた。そしてクラブは正しい道を歩んでいる。
リーグ・アンは人々が思っているよりも遙かにレベルが高く、どのクラブも難しい相手だ。ブラジル全国選手権と似ている。守備を固められたら、そう簡単にはいかないよ。欧州最高レベルのチームともCLで対戦できる。
アル・ハライフィ会長はチャンピオンズリーグを優勝するという夢を持っており、昨季よりも良い経過を辿っている。誰もが投資の結果を感じられる。パリ・サンジェルマンがあたかも世界で唯一のお金を使っているチームであるかのように話すのは止めて貰いたいね。ビッグチームはどこでも、常に多くのお金を投資している。
チェルシーなどはその一つだろう。でも人々はそれを忘れるんだ。CLを獲るまで8年もかかったからね。
(代表については)
ワールドカップまであと一年ある。まだ何が起こるか分からない。しかし、コンフェデでの我々は、もっとブラジルは尊敬されるべきだと感じさせることが出来たと思うよ。
スペイン戦の前、僕はドレッシングルームを見回した。皆血走った目をしていたよ。そして、ジュリオ・セーザルがスピーチを始めたんだ。
彼は2010年ワールドカップの後にどうやって立ち直ることが出来たか、そしてインテルからQPRに移籍した時にどれだけ批判されたか、ということについて話した。とても素晴らしい話だったし、『彼のために勝とう』と思った。
ジュリオ・セーザルは引退したら俳優になったら良いよ(笑) 話にとても説得力があるからね」