(※記事内容に一部事実誤認があったため訂正いたしました)

アーセナルのレジェンド、デニス・ベルカンプが、かつてアルセーヌ・ヴェンゲルと「子どもじみた」議論を経験した事について語っている。

ベルカンプがインテルからアーセナルにやってきたのが1995年、それから1年ちょっとしてヴェンゲルが監督に着任した。元オランダ代表FWは11年間にわたるノースロンドンのキャリアで87ゴールを記録し、クラブのレジェンドの1人として今もファンに深く愛されている。そんなベルカンプが自叙伝である『Stillness and Speed』という書籍を発表するが、その中でアーセナル、飛行機恐怖症、そしてヴェンゲルとの違いについて語っているとの事。

どうやらベルカンプはプレミアリーグでのキャリアの終盤はファーストチームでレギュラーの座を掴むことに苦労していたが、指揮官との間に摩擦が増大していたようだ。

「もちろん自分は毎試合プレーしたかった。そして、自分がプレーできなかった時はプレーするまでヴェンゲルに怒っていた。それでOKだったよ」

「時々、僕らは本当に口論していたよ。彼は戦術を自分に求めた。ある時、自分は彼に『あなたの戦術のどこに自分が一本のキラーパスで試合を変えたって書いてあるんだい?』って言ったんだ」

ベルカンプの持つ自信たっぷりな姿と彼の桁外れな天賦の才能はファンを虜にしていた。それは赤と白のアーセナルだけではなくプレミアリーグ中での事である。ニューカッスル戦、レスター戦、1998年のワールドカップ、アルゼンチン戦でのスーパーゴールは傑出しており今もファンの記憶に残っている。3度のプレミアリーグ制覇と4度のFAカップ制覇。そして数えきれない個人賞である。

アーセナルでのキャリアの終盤、“ノン・フライング・ダッチマン”は残された年が少ない事を理解していたが、多くのオファーを受けていたという。

「僕らの議論はフットボールに関する事だけだったよ。自分がプレーするかしないかだ。とても子供じみているね。だけど、両者ともに心からそうしていたんだ」

現時点でベルカンプの自叙伝が日本で発売されるかは不明だが、グーナーにとっては待望の一冊ではないだろうか。

 

 

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