かつて、繊細なタッチで世界中のサッカーファンの心を鷲掴み、アーセナルの無敗優勝を達成した"The Invincibles”の10番、デニス・ベルカンプ。
数々のスーパーゴールを記録してきたベルカンプも、現在アヤックスでアシスタントコーチを務めており、フランク・デ・ブールやヤープ・スタムらとともに、若きアヤックスの指導にあたっている。
そんなベルカンプがこのほど『Telegraph』の独占インタビューに応じており、アーセナルへの想いを語っている。どうやら、今シーズンから加入したメスト・エジルの躍動に心を打たれたようで、いつかアーセナルに凱旋したいとも語っている。
Telegraph
デニス・ベルカンプ
「アーセナルは今、良い状態にある。いつも楽しく見ているよ。
私がアーセナルにいた頃は、悪い時期がなかった。そのことはずっと覚えているよ。どこかでまたアーセナルに戻りたいと思えるのは、そのためだね」
「これからのことはどうなるか分からない。
少なくともあと3〜5年はアヤックスにいるだろうけど、その後はどうだろうね。コーチとしてのキャリアの全てをアヤックスに捧げるとも思えないんだ。自分が監督に就くとも思えないね。
私には、コーチングスタッフが合っていると思う。この仕事をとても楽しんでいるし、ストライカーの選手たちとの個人レッスンが特に好きなんだ」
「アーセナル時代のチームメイトたちが、アーセナルに戻りたがっていることを聞いたよ。
今はスティーヴ・ボールドがコーチを務めているけど、彼はエクセレントだ。
いつかアーセナルに戻りたいと、パトリック・ヴィエラとティエリ・アンリに話したこともあった。トニー(トニー・アダムズ)の復帰もありえる話だね」
「時期尚早ではあるけれど、エジルは優秀な能力を兼ね備えた突出した選手だ。ボールコントロール、創造性溢れるパスやアシスト、常に良いポジション取りが可能なセンス、全てが素晴らしい。それに、彼には経験まであるしね」
「アーセナルの選手たちに敬意を払っているが、中でもエジルは違いを生み出せる選手である。
中盤にも優秀な選手が多い。しかし、ピッチの全てのエリアで上手く戦える、ハイレベルな選手も必要だろう」