J2降格時に誕生した大木武体制も3年目を迎え、J1昇格は「至上命題」と言えた2013シーズンの京都サンガ。
中村充孝(鹿島)、チョン・ウヨン(磐田)が抜けた中盤には、元日本代表の山瀬功治(川崎)や大分のJ1昇格に貢献した三平和司(湘南)、横谷繁(G大阪から期限付き移籍)などを獲得し、GKにもオ・スンフン(徳島)を補強。戦力強化を果たしてシーズンに臨んだものの、G大阪、神戸という同じ関西の“2強”には結局届かず、2年連続の3位に終わり、再び昇格プレーオフを戦うこととなった。
迎えたプレーオフ、初戦は6位の長崎を0-0で辛くも退けたが、国立で行われた決勝では徳島に0-2の完敗。一年を通して前線からの積極的なプレッシングと狭いエリアをパスで崩す持ち前のスタイルを発揮した一方、昇格プレーオフで2年連続の無得点と「大木サッカー」の限界が見えたシーズンでもあった。
大木監督が退任した今季、クラブは新たにブラジル人のヴァルデイル・バドゥ・ヴィエイラ監督を招聘(呼称はバドゥ)。安藤淳と染谷悠太がC大阪へ移籍したDFラインには、石櫃洋祐(名古屋)、比嘉祐介(横浜FMから期限付き移籍)などが加入。昨季は最終的にFWとして定着した横谷繁がG大阪から完全移籍を果たしたほか、前線には元日本代表の大黒将志(杭州緑城から期限付き移籍)を獲得している。
その京都は今年がクラブ設立20周年。ユニフォームは2013モデルを継続使用するが今季は記念モデルという位置づけになっており、「京存共栄 20th Anniversary」と書かれたこの記念ロゴが左袖に追加されている。
古都京都らしい、ポロネックの非常にシンプルなデザインを採用した京都の2013-14モデル。
サプライヤーは2007年から契約している地元のワコールで、2012年までは「CW-X」ブランドでの提供だったが、昨年から「Wacoal」ブランドへ変更されている。
クラブカラーでもあるホーム(1st)の紫は、前身の京都紫光サッカークラブに因んだカラー。エンブレム上の星は松井大輔やパク・チソンを擁した2002年の第82回天皇杯での優勝を表す。
アウェイ(2nd)も白の2013モデルを継続。
ユニフォームスポンサーは、京セラ(胸)、任天堂(背中)、京都銀行(袖)、大和証券(パンツ)で変わらず。スポンサー表記がすべて日本語なのはJリーグでも意外に珍しい。
ワコール製のトレーニングウェアも実は密かに評判が良い。
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