FIFAのゼップ・ブラッター会長が、無観客試合処分について否定的な見解を示している。

1988年からFIFAの会長職を務め、その圧倒的な政治力からもはやスポーツ界以外からも一目置かれるサッカー界の“ドン”ことブラッター氏。

そんなブラッター会長だが、どうやら無観客試合という措置には思うことがあり、観客のいない試合を「音のないコンサート」だと表現している。

差別的な振る舞いに対する制裁については、今世界中が神経を尖らせている。今回は、週刊のFIFAの発行物の中から、ブラッター会長の主張をご紹介しよう。

ゼップ・ブラッター(FIFA会長)

「無観客試合という措置は、FIFAの規約にも存在する。しかし、私はこの罰則について非常に怪しく思っている。無観客試合は、集団的な罰則として不均衡である。

さらに言えば、対戦相手のファンの無実性もそこには含まれない。

無観客試合は、サッカーそのものに罰則を与える。不当なまでに過度な措置である。

罰則を与えなければならないのは、問題を起こす人たちだ。フーリガンに対して責任があるのはクラブであり、そのことは明白である。

そういった問題を解決する一つの手段が私の胸の中はある。スポーツ的な制裁こそ、唯一効果的に機能する罰則なのだ。もし状況が変わらないのであれば、クラブに大きな痛みをともなわせなければならない」

英国各紙は、ブラッターが話すこの「スポーツ的な制裁」とは勝ち点剥奪を意味するのではないかと主張している。


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