チームを率いているヴァヒド・ハリルホジッチ監督は規律に厳しいことで有名。2010年には本大会開幕のわずか4ヶ月前にコートジボワール代表を解任され、指導者歴25年目で初のワールドカップに臨む。
彼が作り上げたチームは、それらしい守備をベースとした堅いプレーを得意としている。主将のマジド・ブゲラを中心にした最終ラインは、守備中心の3名と攻撃力がある左サイドバックを組み合わせる構成。かつてミランにも所属したジャメル・メスバーと、今年1月にナポリへ移籍したファウジ・グラムは、どちらが出てもチャンスメイクに魅力がある。
ボランチはこのチームの中心選手といえるマフディ・ムスタファがメインとなるが、彼はサイドバックも全く同じようにこなせるため、ラセンとゲディウラのコンビとなる場合もあり、あるいはタイデルやイェブダを加えて3人を並べることも。どちらにしても、ここも守備ベースの献身性を重視した形になる。