しかし、国際舞台での結果はといえば、決してそれに見合うものではない。古くはレイモン・コパ、ミシェル・プラティニ、そしてジネディーヌ・ジダンといった、いわゆる『将軍』が健在の時以外は、ほとんど結果を残していないのである。

2010年ワールドカップでの自壊はそれの最たるものであるが、一昨年のEUROでも決して良さはなかった。そして、その時から何らかの『将軍候補』が入ったわけでもない。世界最高の選手と表彰されたリベリにその器が眠っているのか? それを確かめる大会となるはずだ。

そして、チームを率いるディディエ・デシャン監督は、不安要素となり得るサミル・ナスリをあっさりとメンバーから外し、影響力があるエリック・アビダルも落とした。あとはエヴラ、サニャ、そしてこれを最後に現役を引退するランドローあたりのベテランがどのようにチームに溶け込むか。

これまで問題になってきたグループとしてのまとまりに関しては、リベリだけではなく彼らの姿勢にも大きく関わってくるだろう。