試合の面でいえば、前述のリベリが中心になるのはもちろんであるが、デシャン監督が予選からずっと頼りにしてきたのはマルセイユでプレーするMFマテュー・ヴァルブエナである。

デシャン監督は予選終盤に4-2-3-1から4-3-3にシフトするとともに、ヴァルブエナをトップ下から右サイドに配置転換。中盤にはポール・ポグバ、ヨアン・キャバイ、ブレーズ・マテュイディと『旬』の選手を並べる形を選択した。

それはおそらくフランク・タバヌー(サンテティエンヌ)、ロマン・アレッサンドリーニ(レンヌ)、クレマン・グルニエ、ヨアン・グルキュフ(ともにリヨン)が怪我や不調に見舞われ、サミル・ナスリ(マンチェスター・シティ)やベナルファ(ニューカッスル)がグループとして使いにくい、ジェレミ・メネズは出場機会に恵まれておらず腐っている……という状況で、2列目のメンツが足りないという点も考えられたものだろう。