サッカーにはルールブックというものが存在するが、プレーの内容と同様に、審判によるレフェリングにも正しい答えというものはなく、とても曖昧な部分がある。

例えば"必要以上の力でのチャージ"や、"足の裏を見せてのタックル"とは、具体的なパワーや角度の数字はない。

"相手を蹴ったらファール"なんて誰でも知っている事ではあるが、サッカー経験者なら分かると思うが、実際の試合で体がぶつかる事、足が軽く触れる事なんてしょっちゅうだ。その全てをファールには出来ないし、もしそんな審判がいたら、それはそれで大批判を喰らうだろう。

そして今回。
クロアチアの選手が手を使ってフレッジ選手の動きを制限したのは事実。 手のファールについて厳しくなった背景もある。
クロアチアにとってはかなり不利な判定となってしまい、私も大部分のブラジル人もPKでは無かったと思っている。
それでも主審を担当したのは西村さんであり、一切の権限は西村さんにある。 だから、「PKではないと思うが、誤審でもない」が私の意見だ。

あなたの意見はどうですか?

何はともあれ、日本代表選手より先に、日本代表審判として大役を務め切った日本審判団の皆様にはお疲れ様でした、と労いたい。

最後に、試合前日のコリンチャンス内では、「もし明日Nishimuraが誤審してブラジルが負ける様な事があれば、日本人のお前は危ないから出歩くな。明日も明後日も休みだ」と言われていました。

クロアチアにPKを与えてなくて本当に良かった。もしそうなっていたら現地の日本人も危なかったです。

当然、元々ブラジルを応援していますが、二重にブラジルの勝利を喜んでます。


筆者名:平安山 良太

日本で部活、街クラブ、Jクラブで幼稚園生〜大学生まで幅広く指導。その後東南アジアのプロクラブや代表での研修を経て、ブラジル全国一部リーグのAtlético Paranaenseで学ぶ。現在は2012年クラブW杯で優勝し世界一に輝いたSCコリンチャンスにて日々己を磨いています。
ツイッター: @HenzanRyota

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