☆SPラ・フィオリタ(サンマリノ)-FCレヴァディア・タリン(エストニア)
 1stレグ:7月1日 スタディオ・クリムピコ(サラヴェッレ)
 2ndレグ:7月8日 カドリオル・スタディオン(タリン)

こちらも7月1日20時から1stレグの試合が始まる。アンドラはピレネー、サンマリノはアペニンの山中の小国という共通点もある。

サンマリノリーグは国内全15クラブが2つのグループに分かれてリーグ戦を行い、その後でプレーオフと準決勝・決勝を行う変則システムだが、ラ・フィオリタは2013-14シーズンで24年ぶりに優勝し、同時にUCL予選初出場を決めた。

サンマリノは代表・クラブ共に欧州でも最弱レベルで、UCL予選でも勝ち上がったことはない。しかし、2013-14シーズンではSPザ・ペンネが1回戦でのホーム2ndレグでアルメニアのシラクFCに0-1で勝ち(1stレグは0-3のため敗退)、サンマリノ勢としては2009-10シーズンのラ・フィオリタ-サント・フリア(上記)の後から続いた7連敗を止め、2007-08シーズンの初参加から続いた14試合目で初勝利となった。

レヴァディア・タリンはエストニアの首都タリンにあり、1回戦登場の6チームの中では最も実績がある。エストニア・メスタリリーガでは2013シーズンに4年ぶり8回目の優勝を果たした。同リーグは春秋制で、レヴァディアは2014シーズンでも第17節終了時点で11勝5分1敗、首位と勝ち点2差の2位に付けている。

エストニア自体の低迷でここに組み込まれたが、レヴァディアはUEFAクラブポイントでは1回戦登場クラブの中で最も多く、2回戦登場の下位6クラブよりも高い。2009-10シーズンは予選2回戦でヴィスワ・クラクフ(ポーランド)を下し(1stアウェー:1-1、2ndホーム:1-0)、3回戦でデブレツェニVSC(ハンガリー)に敗れた(1stホーム・2ndアウェーともに0-1)。続く2010-11シーズンは2回戦で再びデブレツェニに1分1敗(1stホーム:1-1、2ndアウェー:2-3)で敗れた。UELでは2009-10シーズンのプレーオフでガラタサライに敗れたが、2006-07シーズンのUEFA杯ではトゥウェンテ(オランダ)を抑えて本大会に出場し、1回戦でニューカッスル(イングランド)に2敗ながらも善戦した(1stホーム:0-1、2ndアウェー:1-2)。

エストニア代表では6月8日のタジキスタン戦(タリン、2-1)で21歳のMFイリヤ・アントノフが7キャップ目をフル出場で飾った他、後半ATには同年齢のDFアルトゥル・ピックが代表デビューを果たした。

組合せ抽選後、ラ・フィオリタのアラン・ガスペローニ会長は、「ラッキーな抽選結果でなかった」「また試練に挑むことになる」と苦境を認めた上で、「目的は2試合とも好ゲームをすること。この国の代表として最高の戦いをしたい」と語ったと、UEFA.comの日本語版サイトが報じている。

この対戦の勝者は、2回戦でACスパルタ・プラハ(チェコ)と対戦する。

2014年6月23日付「夢のUCLに期待を膨らませる各チーム」
http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/news/newsid=2119056.html