9月15日、イングランド・プレミアリーグのエヴァートンFCは、公式サイトで新スタジアムへの移転計画を発表した。
リヴァプール市議会とエヴァートンFCが共同で行うこのプロジェクトは、ウォルトン・ホール・パークを中心としたリヴァプール市北部の開発計画の一部。その中にエヴァートンの新たなスタジアムが建設されることになり、メディアによればそれは50000人を収容できる規模のものとなる予定であるという。
エヴァートンは1892年から122年に渡ってグディソン・パークを使用してきており、数度の改修、そして1940年の第2次世界大戦で受けた爆撃からの復旧などを経て、現在は最大40157名、通常39600名程度の収容が可能な規模を持っている。
しかし、さすがに基礎的な部分の老朽化にも直面しており、1990年代の終わりから継続的に新スタジアム建設の計画は発表されていた。
また、リヴァプールがかつて建設を計画していたスタンリー・パーク・スタジアムを共同で使用するという可能性も検討されたと報じられたことがある(結局それ自体は両クラブが否定し、計画自体も断念されている)。
今回のウォルトン・ホール・パーク周辺の計画については、2010年に最初に発表されたもので、同年に既にリヴァプール市議会に提出されていた。商店やクラブオフィス、チケットショップ、会議施設やミュージアムなどが配置されるプロジェクトであると報じられていたが、それから2度の延期があり保留されていた。
ジョー・アンダーソン リヴァプール市長
「我々が北リヴァプールにおける刺激的な機会を発表できることを嬉しく思っている。本格的な投資が求められるエリアにおいて、ユニークなものをもたらすプロジェクトであることを理解している。
エヴァートンのこのエリアへの投資は、開発において大きな違いを生じさせる触媒となるだろう。我々はこのような機会が経済的に、社会的な利益に結び付く可能性が高いことを熟知している。
このスキームは新たな雇用機会を生成し、健康、教育などの社会的要求に応えていくだろう」