10月21日、『Bild』は「ヴォルフスブルクに所属しているブラジル人DFフェリペ・ロペスは、7月に一過性脳虚血発作(TIA)を起こして病院に運ばれていたことを告白した」と報じた。

フィリペ・ロペスは1987年生まれの27歳。2007年から所属したポルトガルリーグのナシオナウで頭角を現し、2012年にヴォルフスブルクに加入。2013年1月からは半年間シュトゥットガルトに貸し出されていたが、昨季レンタル元に復帰していた。

記事によれば、彼は今年7月にワールドカップの試合を観戦していたところ激しい眩暈を起こしたとのこと。彼に呼び出されたヴォルフスブルクの理学療法士であるミケーレ・プタロが症状を観察し、深刻なものだと判断して専門的な病院での診察を受けることにしたとのことだ。

一過性脳虚血発作(TIA)とは、脳に行くはずの血液の流れが悪くなり、運動麻痺や感覚障害などの症状が一時的に現れる病気。重症の場合には失語症や視野障害も現れることがあり、脳梗塞に発展する可能性もある重大なものである。

フィリペ・ロペスは現在抗凝血薬を投与されており、トップレベルのサッカーをプレーできるような状況にはないとのこと。しかし彼はいつかピッチに戻れることを確信していると話した。


フィリペ・ロペス

「僕は眩暈を覚え、自分の体の何かがおかしくなっていると理解した。おそらく、ミケーレが僕の人生を救ったと言うことが出来ると思うよ。あの瞬間、僕は自分に何が起こったのかを掴めるような手掛かりを持っていなかった。理由が分かったのはその数日後だったよ。

もちろん、サッカーから長い間離れるのは良いことではないね。でも最も重要なのは健康であることだからね。僕はいつかプロサッカー界に戻れると確信している。ピッチに戻ることが出来る――ということを、信じない理由などないからね」


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