マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、エリック・カントナが1995年にインテル移籍目前だったことが明らかになった。
前インテル会長のマッシモ・モラッティが『Corriere della Sera』に語った所によれば、1994年の冬にはフランス代表FWのカントナとサンプドリア所属のイタリア代表FW、ロベルト・マンチーニの獲得しようと考えていたが、年明けの1月に事態が急変したとのこと。そう、1995年1月25日のマンチェスター・ユナイテッド対クリスタル・パレス戦で起きた「カンフーキック事件」である。
モラッティはインテルにトロフィーをもたらす男としてカントナに期待しており、既に彼に会うためにロンドンへ向かう準備を済ませていたという。
「その時、カントナがやっちゃったんだ」
「ロンドンで、私の目の前で、クリスタル・パレスのファンにカンフーキックを」
「その後、彼はマンチェスターに残ることを望んだ。さらにサンプドリアはマンチーニを放出しないと決めた」
また、モラッティはスウェーデン代表FW、ズラタン・イブラヒモヴィッチがインテル退団時、最後に発言したとされる言葉についても語っている。
「彼(=イブラヒモヴィッチ)はチームとの最後の練習の後、言ったんだ、『みんなとのプレーはナイスだった。だけど、俺抜きじゃ何も勝ち取れないだろう』 って。その後、彼はバルサと契約するため、バルセロナ行きの飛行機に乗ったよ」