1月9日に開幕を迎える2015年アジアカップ。Qolyはこの大会に向けて各国の注目選手を映像とともにご紹介していこうと思います。

第1回目は開幕国オーストラリア、通称”サッカルーズ”から。ケネディがあまり呼ばれなくなり、アダム・タガートが怪我に苦しみ、ユリッチとイビニ=イセイはまだ代表経験が乏しい。そんな苦しいFW陣の要と言えば、やはりこの人でしょう。


ティモシー・フィリガ・ケイヒル”ティム・ケイヒル”

1979年12月6日生まれ(34歳)

アイルランドにルーツを持つイングランド人の父と、サモア人の母の間に生まれ、オーストラリアで育った小さな巨人。

彼自身サモアのU-20代表チームでプレーしたことがあり、弟のクリストファー・ブルース・ケイヒルはサモア代表でキャプテンを務めていたことがある。また、ベン・ロバーツ(ラグビーリーグ)やスタンリー一家(ラグビーユニオン)などスポーツ選手に多くの親せきがおり、家系の優秀さを感じさせる。

18歳の時にシドニー・ユナイテッドからイングランドのミルウォールへと移籍。当時は主にセントラルミッドフィルダーであったものの、1999-00シーズンには2部で12ゴールを記録して注目を集める。

そして2004年にエヴァートンへとステップアップし、プレミアリーグでも力を発揮。後に怪我人が続出したことから最前線で起用されることも多くなり、180㎝に満たない体格でありながらも名だたる巨漢を上回る打点でヘディングを決める姿が大きな話題を集めた。

2012年にはイングランドを離れ、アメリカ・メジャーリーグサッカーのニューヨーク・レッドブルズへと移籍。近年は怪我が著しく増加しており力を発揮できないことも多くなっている。2014年はわずか1ゴールしか奪っておらず、記録だけを見れば衰えてしまったかのようにも見える。

しかし、先日の日本代表戦で見せたように、たとえ怪我を抱えていたとしてもここぞというときに点を決める精神力、激しい闘争心に衰えはない。本番でもスーパーサブになる可能性はあるだろうが、それでも彼の仕事にかかる期待は大きく、それに応えられるだけの力も十分にある。

なお、オーストラリア代表はAFCに加入するまで試合数が限られていたこともあり、ケイヒルは通算36ゴールであるが同国最多得点記録を所持。今大会ではこれをどこまで伸ばすことになるかも注目どころである。


2ページ目は動画集!