▼やはり決め手はフィジカルvsパスワーク
そして後半開始直後に試合は動いた。先制したのは南アフリカ。
バイタルエリアでボールを収めたトケロ・ランティが右に展開し、アネレ・エンコンカが上がって折り返し。これがファーサイドに通り、左から入ってきていたオーパ・マニーサがシュート! サイドからサイドに振ってマークを外して決めた、まさにパスワークのゴールである。
しかし、試合内容ではフィジカルという点で勝るセネガルも反撃を見せる。単にドリブルで仕掛けるだけで2枚を引き付けられる、時にそれも抜けるという状況で、強引に持って行く形でチャンスが生まれる。
そして57分には右サイドでセットプレーを奪い、ファーでエンボジがヘッドで折り返してサディオ・マネがゴール!…したかと思ったがオフサイド。
ただ、これはただ惜しいという話だけで終わらなかった。
2分後に全く同じような場所でフリーキックを得ると、全く同じようにパパクリ・ディオップがファーに送り、全く同じようにエンボジがヘッド!
違ったのは、これがシュートだったということと、オフサイドの選手が触らなかったということ。南アフリカはセットプレーで相手のパワーを抑えられなかったのだ。
試合はこのあとスコアは動かず1-1で試合終了。
セネガルにとっては決勝トーナメント進出の可能性を高くする大きな勝ち点1であるが、初戦に負けている南アフリカは最終節がガーナであるということも含めて相当に厳しくなった。