プレーについて見ていこう。

ボスロイドは190cm以上の体格に恵まれた身体能力が特徴のストライカー。ガウッチがアドリアーノと比較した様に、強さ、高さ、速さ、巧さ、強引さ……全てを兼ね添えたストライカーといっても過言ではないだろう。

イングランド時代は4-4-2の2トップ、ペルージャ時代には3-5-2(3センター)の2トップの1角、後半戦は4-2-3-1のワントップに入ることが多かった。2トップ、1トップ両面で起用できると考えてよいだろう。また、クラブによってはウィングで起用されることもあった。



アドリアーノと比較されただけあり中距離からもシュートは狙っていくタイプである。

一方、上記のゴールの様に良いゴールを切り取ってみると「怪物」なのであるが、それが90分続くか?年間を通して継続性があるのか?というと少々の疑問がある。

若いころは特に、身体能力は高いのだがストライカーとしてそれを十二分に発揮しているのか?怖さがあるのか?といえばそれを感じとることはできなかった。

晩年になってからは、身体能力と得点力は落ちたもののクレバーさが増しており、ボールキープやポストプレー、強引なドリブルで行くときはドリブルと、若いころよりも断然まろみがでてきたことは好意的な印象だ。


「イングランド代表」という肩書は忘れたほうが良いだろう。当時の指揮官だったファビオ・カペッロは、長身のストライカーを探しており、ケヴィン・デイヴィスら何人かの「1cap組」を生み出している。

つまりは、活躍している長身FWを何人も招集しては不合格を言い渡し、2度と招集しない……を繰り返していた時期のもので、いわゆるプレミアリーグで二桁得点を毎シーズンあげてW杯予選やEURO予選を戦ったという類のものではない。


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