1月17日に開幕を迎えたアフリカネイションズカップ2015はついに決勝の日を迎えた。このところのアフリカを引っ張ってきた存在と言えるコートジボワール、そしてガーナが対戦する。

決勝らしい堅い展開、守り合う両者

失うものが大きい決勝戦というのは、堅い試合内容になることで知られている。まさに、エルヴェ・ルナール監督が作り上げたコートジボワールはそういう展開を好むチームであり、ガーナをその流れに引き込んだ。

5-4-1に近いフォーメーションを組んでスペースを消し、ガーナの2トップに対して3バック、両ウイングに対してオーリエ、ティエネをぶつけてマークした。

とにかく縦に速い攻めを武器としているガーナであるが、厚いマークに苦しみ侵攻スピードが上がらない。裏に抜け出せる場面も少なく、コートジボワールを崩せるような攻めは数少ない状況だった。

そして、お互いに大きな事故も起こらず、退場者も出さずで進んだ結果、全くパワーバランスに変化がないまま90分を消化。延長戦でもなかなか交代枠が使えないような膠着状態が続き、最終的には勝負がPK戦に持ち込まれた。

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