2月1日、アフリカネイションズカップ2015はついに準々決勝の最後の試合を迎えた。今回エルヴェ・ルナール監督の下で非常に守備的なサッカーを導入したコートジボワールとアルジェリアの強豪対決である。

5バックのコートジボワールをアルジェリアが攻め立てるも……

序盤、ボールを支配して攻めたのはアルジェリアである。コートジボワールは今回最初から5-4-1に近い形で、グラデルとジェルヴィーニョがかなり中盤に下がり気味。ブロックは作るがプレスがかからず、ボールを回させていた。

そこで攻めたのがアルジェリアであるが、ここで攻めきれなかったのは彼らにとって痛かった。最終的にはこれが敗因だったともいえる。

15分あたりから「さすがにこれではやられる」と思ったかコートジボワールは後方でボールを保持するようになり、押しあがる時間を作りだそうとしていた。

慎重なプレーで失点を防ごうという内容ではあったが、先制点はそのコートジボワールに生まれる。

26分、右サイドに開いたグラデルからのアーリークロスを、ペナルティーエリアに一人ぼっちだったボニーがフリーでヘディング。アルジェリアの守備の集中力が切れたところをうまく利用した。

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