数人の離脱もあるが、チームに大きなダメージはない
主力は数人いないものの、メンバーとして決して根幹が揺らぐようなマイナスはない。
現在最終ラインの絶対的な存在といえるCBコンビのアンズル・イスマイロフ+シャヴカト・ムラジャノフは健在であり、そこに国内リーグで最近好調のアルチョム・フィリポシャンが戻ってきた。筆者の個人的な好みもあるが、アジアカップでサブだったクリメツよりも実力は彼の方がかなり上であるし、経験も豊かだ。
サイドバックはデニソフが抜けた以外はほぼOK。
アクマル・ショラフメドフ、ファルーフ・サイフィエフ、シュフラト・ムハンマディエフに加えてトゥフタフジャエフも右をこなせる。メルズリャコフはかなり守備が不安定だが、恐らくスタメンでは使われないだろう。
中盤はカパーゼが年齢的な問題で外れたとすればセルヴェル・ジェパロフ、オディル・アフメドフ、アジズベック・ハイダロフ、サンジャル・トゥルスノフの「四銃士」が揃っており豪華なメンバーと言える。
華やかなりしシャツキフ+ゲインリフ+バカエフ時代を覚えている方は招集メンバーを見て「FWが抜けているのでは?」と思われるかもしれないが、現在ウズベキスタンにおける最前線は全く固まっていない。最も人選に苦しんでいるのがトップだ。
韓国戦ではベテランのウイングであるシャヴカト・サロモフが2トップの一角を務めており、加えてナシモフ、ヌルマトフ、ショディエフ、クジボエフといった選手が前線を務めることになり、実績は乏しい。そして、フルでメンツが揃ったところでこれにセルゲーフが入り、ナガエフ、オリモフあたりが加わるかどうか…くらいである。
改めて考えればそれほど意図的に作られたマイナスポイントはない。まあ、デニソフとカパーゼ2名と考えれば、欠けているのは20点くらいだと考えて良いのではないか。
なお、ウズベキスタンは現在FIFAランキング72位(日本は53位)。
日本が昨年1-0と勝利したジャマイカで76位、今年1月に行われたアジアカップの準々決勝で敗れたUAEで69位である。通算対戦成績は、日本の7勝3分1敗である。