1勝が目標となるボリビア代表だが、注目の選手は?
セバスティアン・ガマーラ
当サイトで紹介して以降、別のメディアでも報じられるようになったのでご存知の方も多いだろう。
ミラン・プリマヴェーラに所属し、当時のフィリッポ・インザーギ監督から「ピルロのようだ」と形容されたことから、“新しいピルロ”、“ボリビアのピルロ”と呼ばれ、ボリビアで数少ない希望となっている18歳のゲームメイカーだ。
ボリビアは昨秋からラブコールを送っていた。しかしガマーラが態度を保留したことでイタリア代表入りを望んでいるいないかとも報じられたが、このたび晴れてメンバー入りし、先日のアルゼンチン戦でデビュー。これがクラブ・代表を通じてのデビュー戦でもあった。
さすがにデビュー戦が世界屈指の相手では荷が重かったが、10代というのは試合ごとに大きく成長するもの。大会中の彼の変化にも注目してみるのも面白いだろう。将来、「あの時の試合を見てたよ!」と自慢できる日が来るかもしれない。
マルセロ・モレノ
現代表チームのエースが大型ストライカーのモレノだ。
早くに欧州へ渡ったがウクライナのシャフタール、ドイツのブレーメン、イングランドのウィガンでは成功せず南米に復帰する。しかし昨年、ブラジル最高峰の全国選手権で15ゴールを記録し、ブラジル代表のエヴェルトン・ヒベイロ、ヒカルド・グラールらと共にクルゼイロの連覇に貢献。最終節、フルミネンセ戦で決めたバイシクルシュートは見事であった。
この活躍によりイタリアのローマなどが獲得に関心を寄せ、欧州再上陸も噂されたが、今年2月に中国の長春亜泰へ移籍し驚かせた。ただここまで4ゴールをマークしており、セレソンのジエゴ・タルデッリより活躍しているのは間違いない。
ダミアン・リシオ
アルゼンチンの名門、リーベル・プレート出身の攻撃的MF。
2009年に行われたU-20南米選手権では伝統あるアルゼンチン代表の10番を付けた逸材(チームメイトにはエミリアーノ・インスーア、フェデリコ・フェルナンデス、エドゥアルド・サルビオなどがいる)である。
リーベルではアトレティコ・マドリーを率いるディエゴ・シメオネ監督の下でデビューしたが大成できず、キプロス、スペインを経て、2011年にボリビアの強豪ボリーバルに加入。ここで活躍するとボリビア代表から声がかかり、昨年11月に行われたベネズエラ代表戦でデビューした。
愛称は見たまんま「ドワーフ」、小柄で鋭い仕掛けを得意とするアタッカーだ。
彼らのほか、左利きのスペシャリストであるパブロ・エスコバル、10年近く主将を務めボリビア史上屈指のDFリーダー、ロナルド・ラルデスらがチームの屋台骨となる。