メキシコはなんとも貪欲な国である。
先月から今月にかけ、トゥーロン、U-20W杯、女子W杯、コパ・アメリカに各代表チームを送り込み、来月にはゴールドカップ出場と大忙し。少し間が空いて10月にはU-17W杯が控えている。
もちろんトゥーロンとコパ・アメリカを除くと予選を突破しなければ出られないのだが、彼らの貪欲な姿勢が昨今の国際大会におけるメキシコの好成績に繋がっていることは揺るぎない事実であろう。
今年のコパ・アメリカには日本代表も出場する予定になっていたが、残念ながらアジアカップの開催とJリーグの日程などを理由に辞退した。
一方のメキシコは北中米カリブ海の頂点を争うゴールドカップが来月に迫っているにもかかわらず、今年も1993年大会以来、招待国として皆勤賞を続けているコパ・アメリカに当たり前のように出場する。
しかし、過去には準優勝を2度経験しているメキシコも近年はゴールドカップの価値を高めたいCONCACAFの思惑もあり、ベストメンバーでは参加していない。
前回大会などは五輪代表チームで参加予定だったが、登録選手が宿舎で不祥事を起こしたため何人かがU-20の選手に変更され見せ場なく敗退となった。
今大会も“ピオホ”ことエレーラ監督は、コンフェデレーションズカップの出場権もかかるゴールドカップにベストメンバーを選択し、コパ・アメリカにはBチーム的なメンバーで参加することになる。