選ばれた23人は個々を見るとこれまで何度も代表に招集されているが、基本的にマルケスを除く国外組3選手を含め、定着できていない・レギュラーを掴んでいない選手たちである。

エレーラ監督としては、ここで現在のレギュラー組を脅かすような選手を発掘し、チームの層を厚くしたいところだろうが完全なる即席チームであり、戦力的にも率直にいって見劣りする。

しかしながらこの即席チームは今月に入って3つの強化試合を行い、直近のブラジル戦には0-2と敗れたものの、グアテマラに3-0と快勝し、ベスト布陣に近いペルー相手にはアウェイで1-1と引き分けており侮れないのも確かである。

メキシコはどんな時と場合であってもそれなりのチームを作り、劣勢を強いられても試合のなかで修正する能力に非常に優れている。

今大会も「優勝は?」と聞かれれば難しいと言わざるを得ないが、“それなり”の内容で“それなり”のは結果は残すであろう。それこそが冒頭に書いた、貪欲な姿勢により培われた経験の成せる技に他ならないのである。

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