代表チームの強化にリーグが貢献

Jリーグでは、2014シーズンから新設されたJ3に「U-22選抜」というチームが参戦している。ユース代表の選手を集めてクラブチームとして戦うことで強化を進めるというシステムである。

シンガポールには「ヤング・ライオンズ」というクラブがある。

これは2002年に創設されたもので、シンガポールのリーグに参戦している。このチームはサッカー協会直属のもので、U-23年代の選手が集められてプレーしているのだ。

そして2011年には「シンガポール・ライオンズXII」というクラブが設立され、マレーシアリーグに参加することになった。もちろん、これは「シンガポール人しか入れないチーム」で、現在の代表メンバーのおよそ半数がここに所属している。

必ずしもメンバーが共通しているわけではないが、代表強化のために存在しているクラブが2つあるのだ。

「代表をクラブチームのように強化していく」。そう、シンガポールはそれを早い段階から取り入れて運営してきた国の一つである。

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