記事によれば、先日行われた準々決勝カナダ戦に出場したイングランドの選手の平均サラリーは2万ポンド(およそ385万4000円)であるそう。
『BBC』によれば、2008年におけるイギリスの被雇用職の平均年間総収入は2万6020ポンド(現在のレートでおよそ319万8000円)であるというから、一般的な平均額よりやや少なめといったあたりだろうか。トッププレーヤーでこの額であるというから、やや驚きである。
最も高給取りな選手は年棒3万5000ポンド(およそ674万8000円)ほどであるのだが、これはプレミアリーグの男子選手が1週間で稼ぐ平均サラリーであるという。ウェイン・ルーニーの年棒は1700万ポンド(およそ32億8000万円)と言われており、男子のトッププレーヤーとの差は歴然だ。
しかし、これらの額よりはるかに少額の給料しか受け取れない選手もおり、中には週に50ポンド(およそ9300円)ほどしか手にしていない選手もいる。イングランドにおける女子サッカーの経済的な地位はまだまだ低く、他の仕事をやりながらプレーしている選手もいるそうだ。
一方で、女子サッカーに対する協会の予算は相対的に多いようだ。
England's budget of £10.8 million is over £3 million more than third-placed France. #SSNHQ pic.twitter.com/T0V72vGCj8
— Sky Sports News HQ (@SkySportsNewsHQ) 2015, 6月 23
こちらは、『Sky Sports』が紹介したヨーロッパ各国の女子サッカーへの予算額の一覧である。
イングランドは年間1080万ポンド(およそ13億2600万円)もの予算が用意されているのだが、これはヨーロッパ諸国では最も高い値である。他の仕事をしなければ生活できない選手がいることを考えると、なかなかパラドキシカルな話である。