改善しつつある環境、そしてサッカーは続く
しかし、マーヒル・ハミードは「物事が変わってきた」と言う。イラクサッカー協会とFIFAは、3つのゴール・プロジェクトに取り組んできた。人工芝のピッチをインストールし、国内の競争力を高め、 コーチングのレベルを改善させるための教育コースを提供することだ。
2013年10月には7億1500万ドルで建設されたバスラ・スポーツ・シティがオープンした。6万5000人を収容する規模が目玉だ。イラクには1億ドルでアル・アンバルに3万人収容のスタジアムを建築する計画もある。
そして、政府は北部のクルディスタン地域にも1億ドルを割り当てている。「スポーツの基盤を改良し、競技場を修繕する」ために。
「私はイラクのリーグが改善されていると断定的に言うことが出来る」
マーヒル・ハミードは言った。彼の楽観主義は失われない。
様々な事件があったが、リーグが完全に止まると言うことはなかった。2003-04、2013-14シーズンにはセキュリティの懸念のために2度短縮された。時折試合が中止されることもあった。
しかし、サッカー協会は多くの批判を受けたにもかかわらず、リーグを続けた。セキュリティの問題に取り組み、遠征を最小にするため、リーグは原則的に地域で分けられ、各グループ上位が決勝大会を行うことになった。
「この方法は、治安状況を考えれば最高だと思う。少なくとも、選手もファンも都市間を長距離移動する必要がない。
これまでも言ってきたように、ショーは進めていかなければならないものなんだから」