7月23日、『Orlando Sentinel』は「アメリカ・メジャーリーグサッカーのオーランド・シティは、ブラジル代表MFカカを貸し出していたサンパウロからレンタル料を回収するための訴訟を起こした」と報じた。
昨年6月にACミランとの契約を解除し、アメリカへと渡ったカカ。オーランド・シティはまだメジャーリーグサッカーに参入していなかったため、半年間は古巣でもあるサンパウロに貸し出され、ブラジルでプレーした。
ところがオーランド・シティの訴えによればこの契約によって発生した435万ドル(約5.4億円)の支払いが滞っているとのことで、今回ついにサンパウロに対して法的措置に出たとのことである。
その契約の内容というのは以下の通りとなっているようだ。
- サンパウロは、カカのレンタル期間中の賃金130万ドル(約1.6億円)を支払う必要がある
- サンパウロは、オーランド・シティと2試合のフレンドリーマッチを行う必要があり、その収益の80%はオーランド・シティが受け取る
- サンパウロは、8月10日のヴィトーリアとの開幕戦で得た収益をオーランド・シティに支払う必要がある
- サンパウロは、カカの加入による収入の増加分の20%をオーランド・シティに支払う必要がある
一方、サンパウロ側はこれらのオーランド・シティの要求について1部が未払いになっていることを認めているものの、額については不公平で不正確な計算に基づいたものだと批判しており、180万ドル(約2.2億円)に抑えられるべきだと主張している。
そして、記事によればオーランド・シティ側はこの負債をブラジル代表MFガンソの保有権の譲渡で滅却するというプランを提示しており、そのために188万ドル(約2.3億円)を追加で提供するという条件も加えているという。