7月24日、イングランド・プレミアリーグのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンでオーナーを務めているジェレミー・ピース氏は「7月3日から続けてきたクラブの売却交渉を中断した」と公式サイトで発表した。

かつて稲本潤一選手が所属したことでも知られるWBA。一昨期は降格圏ギリギリになってしまったものの、イングランド・プレミアリーグで5年連続の残留に成功しており、すっかりお馴染みの顔になりつつある。

そして、クラブは今夏中国に関係があるコンソーシアムと株式の売却に向けて交渉を行っていると言われており、その行方が注目されていた。

しかし、ジェレミー・ピアース氏による説明によれば、取り引きの条件には合意していたものの、相手がその契約を遂行できるとは思えなかったとのことで、最優先で交渉していた相手とは会談を打ち切ったという。

ただ、クラブの購入に興味を持っている人物は他にもおり、それらとの交渉についてはまだ進行中であるとも話している。

ジェレミー・ピース
(WBAオーナー)

「7月3日に発表されていた排他的交渉を今日終了させた。そして、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン・ホールディングスの販売についての交渉は停止されている。

私は販売の条件に同意した後、誠意を持って排他的な取り決めを結んでいた。しかしその相手はこの際に合意された条件を満たすことが出来ない。それは私の目から見て明らかだ。

長期にわたる安定性、そして継続的な発展は最も重要なものだ。そして、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンの利益は私が議論を続けることによって最大限に供給された。

クラブの長期的な将来に関しては――正直に言えば、以前の発表が行われる前に、他の者がクラブの購入に関して強い興味を示していた。従って、それらのプロセスが進行中のままであることは事実だ。

しかしいかなる点においても、我々のサポーターが要求する方法でプレミアリーグを戦っていくという主な目的から注意を逸らすことは許されない」

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