メンバーについて

アジアカップ時までの韓国はキム・シヌクのケガ、イ・ドングクの高齢化、パク・チュヨンの不調で前線に大きな選手が少ないという状況にあったが、この大会はイ・チョンヒョプの台頭とシヌクの復活で前線に柱が加わっている。

まずは2日に行われた中国戦のメンバーを見てみよう。

この中で輝きを見せたのは中盤だ。アジアカップで抜擢され活躍したイ・チョンヒョプの下に並んだイ・ジェソン、キム・スンデ、イ・チョンホの3名は機動力と仕掛け、スペースへの走り込みで中国の最終ラインを翻弄した。

ボランチのクォン・チャンフンも21歳と、このチームでク・ソンユンと並び最年少タイであるが、非常に存在感あるプレーを見せていた。初戦は非常に実りある試合になったことだろう。

ただ、ウリ・シュティーリケ氏が言うように(ハッキリ言ってはいないが…)この大会がテストだとすれば、おそらく日本戦では大きくメンバーが入れ替わってくるはずだ。

ク・ソンユン、キム・ミヌ、イ・ヨンジェ、チョン・ウヨン、キム・ミンヒョク、そして今は韓国にいるがチョン・ドンホとJリーグ組が7名中国戦でベンチスタートだったのは、日本を熟知していると思っているからか、それとも休養が乏しかったスケジュールの関係なのだろうか?

そして、一つのトピックスとしてはキム・シヌクが中国戦で10分しか使われていないことだ。

2m近い身長を持つ長身ストライカーとして知られる彼は、ケガなどもあって久々の代表招集であるが、Kリーグではここまで8得点を決めており、本調子とは言えないが不調とも言えない。

彼が出てくる可能性が高いと考えると、先日北朝鮮の長身FWパク・ヒョニルにズタズタにされた日本代表にとっては非常に厳しい相手であるとともに、素晴らしい復習の機会にもなるはずだ。

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