8月8日、フランス・リーグアン開幕戦の終了後に突如マルセイユのマルセロ・ビエルサ監督が辞任を表明した。

契約面に問題があることは以前から報じられていたことであったが、あまりにも予想外なタイミングでの発表であったため、世間には衝撃が広がった。

ビエルサ氏はメキシコ代表監督になるのではないかと言われているが、指揮官を失ったマルセイユは来週にも試合を控えており、後任を早く選ばなければいけない状況にある。

その可能性がある者とは誰なのか?『L'Equipe』が信憑性はともかくその候補としてあげられる指導者をリストアップした。

ユルゲン・クロップ

ボルシア・ドルトムントに「ゲーゲン・プレッシング」という特徴的な戦術を植え付け、現在のドイツサッカーを変えた人物。昨季の成績低迷により今夏はチームを離れ、フリーエージェントになっている。

ビエルサ監督にマルセイユは月30万ユーロ(およそ4100万円)を支払っていたマルセイユにとっては、経済的には決して不可能ではない。しかし説得するのは難しいだろう。

ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリー・カスティージャ)

昨年夏にボルドーがオファーを出したものの、フランスに復帰することはなかった。マルセイユ出身の英雄はスペインの3部リーグで経験を積むことを選んだ。

今夏はカルロ・アンチェロッティ監督の後釜とも言われたが、フロレンティーノ・ペレス会長は経験豊富なベニテスを選んだ。ジダンが経験をさらに積むことを考えるなら、他の場所で運を試してみる必要があるだろう。

エリック・ゲレツ

マルセイユを指揮した2年間(2007~2009)で、このベルギー人監督はユーモアの面でマルセイユのアイコンとなった。19位にまで沈んだチームを3位にまで引き上げてフィニッシュするという偉業も成し遂げている。

その後は中東地域で様々な経験を積んだが、今夏監督業からの引退を発表してフリーになった。マルセイユに戻ることはあるのだろうか?

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