ディエゴ・シメオネ監督就任以降、リーガにおいて3番手の存在に返り咲いたアトレティコ・マドリー。

この夏にはマリオ・マンジュキッチとアルダ・トゥランを売却したものの、後釜としてジャクソン・マルティネスとヤニック・フェレイラ・カラスコを補強。『as』によれば、シメオネ監督はクラブの上層部に(これ以上?)キープレイヤーたちを売らないように求めたそうで、その結果、クラブは4選手への超破格オファーを撥ね退けている

また、同紙によれば、シメオネが就任した2012年以降における選手取引において、クラブは相当額の収入を手にしていると伝えている。

ローンを含めた選手の取引(売却)総額は2.8385億ユーロ(約393.3億円)にもなるという。

まず最初の取引はホセ・アントニオ・レジェスで、古巣セビージャへ350万ユーロ(現レートで4.8億円)で売却。それから、カンテラ出身のDFアルバロ・ドミンゲスを800万ユーロ(現レートで11億円)でボルシアMGに、そして、エドゥアルド・サルビオは獲得した額の3倍以上になる1100万ユーロ(現レートで15.2億円)でベンフィカに売り渡している。

その次のシーズンはFWラダメル・ファルカオをモナコへ6000万ユーロ(現レートで83.1億円)で売却。さらに、マルティン・デミチェリスに至ってはマラガ退団後にフリーで獲得したわずか1週間後に500万ユーロ(現レートで6.9億円)でマンチェスター・シティに売っている。

翌2014-15シーズンはかなり大きく動いた。150万ユーロ(2億円)ほどで獲得したジエゴ・コスタは3800万ユーロ(52.6億円)で、1200万ユーロ(現レートで16.6億円)で獲得したフィリペ・ルイスは2000万ユーロ(現レートで27.7億円)でそれぞれチェルシーに売却。

また、デポル退団後フリーで加入したFWアドリアン・ロペスについては、ポルトにパスの60パーセントを売り渡すことで1100万ユーロ(15.2億円)を得ている。さらに、MFジョシュア・ギラヴォギをヴォルフスブルクに2年間貸し出すローン料として、550万ユーロ(約7.6億円)を手にした。

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